Play It Loud: Instruments of Rock & Roll 

CLIENT : メトロポリタン美術館

Summary

ロックンロールのアイコニックな楽器に焦点を当てた最初の大規模な美術館展で、伝説のロックスター達が実際に使用した130以上の楽器が一堂に集結。
20世紀に大きな影響を与えたロックンロールという芸術運動を深く掘り下げる展示として注目される。
記者会見には200社以上の国際メディアが参加し、ホットなニュースは速やかに世界中に広がった。
展覧会期間後半には、その人気のため入場制限を設ける日も多く見られ、この展覧会はメトロポリタン美術館の歴史において来場者数トップ20にランクインする快挙を達成した。
メトロポリタン美術館とロック&ロール・ホール・オブ・フェームの共同企画。

Approach

戦略的な計画に基づき、200社以上の国際メディアが参加した記者会見の丁寧な準備から、著名なロックスターのエージェントとの巧妙な出演交渉、
事前のインタビューアレンジメント、危機管理まで、多岐にわたる活動を展開。

さらに、SNSチームと連携し、若年層をターゲットにした魅力的なコンテンツを創出する一方で、従来のメディアを通じて成人層にも訴求。
特に音楽関連メディアや影響力のあるブロガーに対する積極的なアプローチを重視。来場者数は60万人を超える人気となり、会場のキャパシティーを大きく上回る日も続出した。

この特別展のように、開催期間が6か月という長期間にわたる場合、観客の関心を維持することが大きな課題となる。
この課題に対処するための一つの有効な戦略として、地元のコミュニティやキーパーソンを巻き込む手法を取る。
その一例として、日帰り可能な地域のラジオパーソナリティやプロデューサーを対象にカクテルパーティーを計画。このようなイベントを通して、展覧会に対する地元の関心を高め、
口コミを通じてより広範な観客を惹きつける効果をもたらす。

さらに、キュレーター主導のエクスクルーシブなギャラリーツアーを同時に実施することで、参加者に特別な体験を提供し、その後の展覧会への関心を高める。
このようなアプローチは、特に長期間にわたる展覧会において、定期的に新たな観客を引き付け、メディアの注目を維持するのに効果を発揮する。

展覧会を成功させるためには、地元コミュニティとの連携、イベントの企画、メディア戦略の積極的な展開が重要となる。
これらの要素を組み合わせることで、長期間にわたる展覧会も持続的な興味を引きつけることができ、成功につながる可能性が高まる。このPR戦略は、展覧会の成功に大きく寄与した。